高配当株を探しているけど、どの株が良いんだろう?
高配当株の銘柄選びに迷ってはいませんか?
私も日々、高配当株を探しています。
この記事では私が気になった株について、備忘録をかねて記録します。
今回は、INPEX(1605)の私なりの分析をお伝えします。
INPEXについて気になる人は、参考にしてみてください。
なおこの記事は、特定の企業の株の購入を勧めるものではありません。
投資の際は、自身の判断と責任で行ってください。
INPEX(1605)はどんな会社?
INPEXはプライム市場に上場している企業です。
石油や天然ガス、その他の鉱物資源の調査、探鉱、開発、生産、販売を行っています。
石油や天然ガスを供給し、社会のエネルギーを支えている会社ですね。
石油・ガス開発生産の国内最大手で、筆頭株主は経済産業大臣です。
INPEX(1605)の株価
INPEXの株価は2,595円(2024年4月12日の終値)です。
1単元で259,500円になります。
INPEX(1605)の配当金、配当利回り
INPEXの2024年の予想配当金は76円です。
内訳は、6月末の中間配当38円と12月末の期末配当38円の合計で76円となっています。
配当利回りは2.92%(2024年4月12日の終値を元に計算)です。
配当金目当てとしては最低でも3%は欲しいので、少し物足りないですね。
配当金についてINPEXは、2022年2月に策定した「中期経営計画 2022 – 2024」の中で1株当たりの年間配当金の下限を 30 円に設定しています。
下限を設定しているので、業績が悪くなっても無配になる可能性は低いと思います。
配当金目当てで考えると、無配の可能性が低いINPEXの株は安心して持てる銘柄だと感じました。
INPEX(1605)の株主優待
INPEXの株主優待はQUOカードと施設見学会(抽選制)です。
12月31日を基準日とし、1年以上継続して400株以上を持っていると、オリジナルデザインのQUOカードがもらえます。
保有年数の増加や800株以上の保有で、もらえるQUOカードの金額もアップします。
400株以上のハードルは高いですが、株主優待があるのは嬉しいポイントですね。
あとは、株主向けの施設見学会を実施しています。
100株以上を保有していると抽選で、「直江津LNG基地」などのINPEXの施設を見学することができます。
自分が投資している会社のことが分かるので、良い取り組みだと思います。
INPEX(1605)の業績
売上高
INPEXの売上高は、2021年までは横ばいという感じです。
2022年には売上高を大きく伸ばし、約2倍の2兆円を超えています。
以降は横ばいですが、大きく下落はしていないのは良さげですね。
営業利益率
営業利益率は直近の2024年で、なんと50%越え!
一般的に営業利益率は10%あれば優良とされるので、50%はかなりの高水準です。
そんなに儲けている会社なの?
ちょっと驚いたので調べてみたところ、営業利益率が高いのはどうやらINPEXのビジネスモデルが関係しているようです。
INPEXは通常の法人税の他に、産油国に対しても法人税を払っています。
産油国に対する法人税は事業活動に必要な、いわゆる費用に当たるお金です。
しかし、営業利益の段階では費用である産油国に対する法人税がまだ引かれていません。
法人税は損益計算書の中では、最後に引かれるもので、営業利益の段階では引かれないからです。
費用が引かれる前の営業利益で営業利益率は算出するので、営業利益率が高くなるというわけです。
だから、他の企業と同じように営業利益率の数字で判断するのは注意が必要です。
INPEX(1605)をどう判断するか?
INPEXは高配当株として買いでしょうか?
個人的には「様子を見て買い」です。
私が「様子を見て買い」と判断する理由を説明します。
私なりの考えをお伝えします。
INPEX(1605)を買って良いと思う理由
政府が筆頭株主
INPEXは、経済産業大臣が全体の約20%を保有する筆頭株主です。
さらに、1株だけでも拒否権を行使できる黄金株も所有しています。
ようするに、日本政府の後ろ盾があるということです。
政府が関わっているから、会社が倒産するリスクは少ないと考えます。
配当目当てで長期の保有を考えると、倒産の可能性が低いのは安心できるポイントです。
配当金の下限を設定している
INPEXは1株当たりの年間配当金の下限を設定しています。
2022年2月に策定した「中期経営計画 2022 – 2024」では年間配当金の下限を 30 円としています。
現在の株価で計算すると、最低でも1.16%の配当利回りが期待できます。
配当金目当ての投資で避けたいのは、配当金がもらえなくなることです。
INPEXは配当金の下限を設定しているので、もらえなくなる可能性は低いです。
配当目的で選ぶなら、下限が設定されていて、無配の可能性が低いINPEXは魅力的な銘柄だと思います。
INPEX(1605)の気になるポイント
石油の今後が気になる
石油の今後が気になります。
昨今のエネルギーは、クリーンエネルギーなどの環境に配慮したエネルギーが求められています。
INPEXが主に扱っている石油エネルギー離れは進んでいくと思います。
そうなると、石油を主に扱っているINPEXの今後は明るくないでしょう。
その点がINPEXの気になるポイントです。
気になるポイントではありますが、そこまで不安にも思ってもいません。
理由としてはまず、急に石油エネルギーがが使われなくなるということはないでしょう。
それにINPEXはネットゼロ事業として、水素などのクリーンエネルギーの事業も始めています。
石油事業と平行で、ネットゼロ事業もうまく進めてくれれば、時代の流れに乗れそうな気がします。
配当利回りが低い
現在のINPEXの配当利回りは2.93%です。
高配当株としては3%は超えて欲しいので、ちょっと物足りないです。
配当利回りが3%を切っているのは、最近のINPEXの株価が高いことが関係しています。
INPEXの株価は現在、原油価格の高騰の影響で上がっています。
一週間前の株価は2470円(2024年4月5日)で、配当利回りは3.01%でした。
先週と比べると株価は+125円で、約5%の上昇です。
このように株価が上昇中なので、購入するなら配当利回りが3%になるまで、様子を見たいと思います。
まとめ
INPEX(1605)の銘柄分析は以上になります。
INPEXは政府が筆頭株主で、配当金の下限も設定されているので、配当目当てとしては安定した銘柄です。
ただ現在の配当利回りは2.93%で、若干物足りないので、高配当株としては「様子を見て買い」だと思います。
配当利回りが3%くらいのときに購入したいところです。
なおこの記事は、特定の企業の株の購入を勧めるものではありません。
投資の際は、自身の判断と責任で行ってください。