浅倉秋成さんの「六人の嘘つきな大学生」
を読みました。
この本は、就職活動をテーマにしたミステリー小説です。
最後まで予想できない怒濤の展開に目が離せず、続きが早く知りたくて、夢中で読み進めてしまいました。
2022年本屋大賞にノミネートされたり、このミステリーがすごい！2022年版にランクインするなどの各種ミステリランキングに入選するだけはあり、とても面白かったです。
予想できない乱高下する展開が見どころなので、少しでも「六人の嘘つきな大学生」が気になっている人は、事前情報を入れずに今すぐ読むことをオススメします。
この記事では「六人の嘘つきな大学生」のあらすじと個人的な感想をまとめています。
ネタバレをしすぎないように配慮はしていますが、小説の内容に触れているので、多少のネタバレでも気になる方はご注意ください。
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「六人の嘘つきな大学生」のあらすじ
成長著しいIT企業「スピラリンクス」の最終選考に残った六人の就活生。
彼らに与えられた最後の課題は1ヶ月後までにチームを作り、グループディスカッションを行うこと。
ディスカッションの内容によっては「六人全員に内定を出す」と言う。
就活生たちは交流を深め、「全員で内定がとれる」と思える最高のチームを作り上げる。
しかし本番直前に事態は一変。
課題が「六人の中から一人の内定者を決める」に変更されてしまう。
仲間だったはずの六人は、ひとつの席を奪い合うライバルになってしまった。
内定を賭けたディスカッションが進む中、とある事件が起きる。
六通の個人名が書かれた封筒が見つかり、中には就活生たちの過去を告発する文書が入っていた。
封筒を持ち込んだ犯人と犯人の目的とは――。
「六人の嘘つきな大学生」の感想
最後まで予想できない怒濤の展開に目が離せない
この作品の魅力は最後まで予想できない怒濤の展開です。
作中では、就活生たちの過去の罪を告発する文書の入った封筒が見つかります。
内定者を選ぶディスカッションの場で罪を告発する封筒は、就活生にとってマイナス要素にしかなりません。
当然、「そんな封筒を持ち込んだのは誰だ？」と犯人探しが始まります。
犯人探しが始まるのですが、私は全然犯人が分かりませんでした。
全員が怪しく、「この人が犯人なのか？」と思わせる展開がきたと思ったら、すぐに別の人が犯人と思わせる描写がされて「えっ？そっちなの？」と驚きの連続でした。
テンポが良く、引き込まれる展開で、犯人の正体を早く知りたくて夢中で読んでしまいました。
さらにすべてが終わったと思った最終選考の議論からその後を描く展開は、予想外の展開で、見事にどんでん返しを食らいました。
予想できない展開にドキドキしながら、楽しく読める一冊でした。
良い意味で振り回される作品です。
ところどころに散りばめられた伏線
この作品の見どころは、ところどころに散りばめられた伏線も見逃せません。
読んでいて「あれ？」と何か違和感を覚える箇所がいくつかありました。
私は鋭い方ではないので、違和感の正体を見抜けませんでしたが、真相が分かってくるとその違和感は伏線だったことが分かりました。
散りばめられた伏線が綺麗に回収されていくのは、読んでいてスッキリとした気持ちになりました。
自分が気づけていない伏線もありそうなので、もう一度読み直したいと思います。
もう一度読むと新たな気づきがありそうです。
人の善悪の判断は難しい
この作品で一番感じたことは、人の善悪の判断は難しいということです。
当たり前のことですが、人には良い面も悪い面もさまざまな面を持っています。
しかし私たちは、たまたま目にしたその人の一部分のみで善悪を判断しがちです。
犬を拾ったから良い人、信号無視をしたから悪い人……。
そんな単純なはずはないのに、それだけで判断してしまうことがあります。
作中で起きた事件も、人のある一面を悪く捉えてしまったことがきっかけでした。
逆にこの作品で最後に救いがあるのは、人の良い面を信じたところにあります。
人をどう評価するかが、重要なテーマになっていました。
人には良い面も悪い面もあることを認識し、偏った判断をしないようにするのが大切だと、この作品を読んで改めて感じました。
作中で出てきた月にたとえた話は、その通りだと共感できました。
「六人の嘘つきな大学生」を無料で読む方法
じつは「六人の嘘つきな大学生」を無料で読む方法があります。
それは、AmazonのKindle Unlimitedに登録する方法です。
2024年12月13日現在、「六人の嘘つきな大学生」はKindle Unlimitedで読めます。
Kindle Unlimitedは月額980円で本が読み放題のサービスですが、初めて利用する人なら最初の1ヶ月はお試し期間で無料で使えます。
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つまりKindle Unlimitedを初めて利用し、お試し期間で解約すれば、実質無料で「六人の嘘つきな大学生」が読めるというわけです。
ただし、Kindle Unlimitedのラインナップは定期的に変更されます。
KindleUnlimitedで「六人の嘘つきな大学生」がいつまで読めるかは分かりません。
「六人の嘘つきな大学生」をKindle Unlimitedで読みたい人は、早めに登録して読んでくださいね。
「六人の嘘つきな大学生」のあらすじと感想のまとめ
「六人の嘘つきな大学生」のあらすじと感想については以上になります。
この作品は、予想できない怒涛の展開が魅力です。
二転三転していく展開から目が離せず、どんどん続きが読みたくなる1冊でした。
これから読む人にはぜひ、予想できない展開と展開に対する驚きを味わってほしいです。
驚きを味わってほしいので、できれば事前情報を見ないで読むのがオススメです。
面白い作品なので、少しでも興味のある人はぜひ読んでみてください。
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